PSグループは、約45年前からラジエター方式の除湿型放射冷暖房システムを販売しています。
イニシャルコストが高いので、病院や公共施設などのニーズが多かったのですが、アレルギーを持つ方の増加、気持ちの良い冷暖房のニーズ、そして環境配慮の面から、様々な建物で採用されるようになってきています。
熊本に古い銀行を改装したショールームがあります。大きな三層吹抜の空間には、このラジエター式冷暖房しかありません。
暖房は何となく効くと思っていたのですが、冷房はあやしいな〜と思っていたので、真夏の昼間に行ってみました。すると洞窟の中にいるような、気持ちの良いヒヤっとした感じでした。ここでは常時15〜18度くらいの井戸水に多少の温度調整を加えた水をラジエターに循環させています。このラジエター面に結露をさせ除湿もしています。
空気を汚さず風をおこさないので非常に身体にも良く、井戸水を利用し、損失した熱だけ再加熱・再冷却すればよいので環境面でも良いはずです。
今後の課題はイニシャルコストと、効率を良くする為には部屋の真ん中や窓面に配置する必要があるので、あらかじめプランニング段階で配置計画をしておく必要があることくらいでしょうか。
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