今回は家族と過ごすことがメインだったので控えましたが、それでも結構、建築を見て歩きました。
先ずはHotel on Rivintonのそばで建築中のBlueという集合住宅。
設計はコロンビア大学の学科長を務めたこともあるバーナード・チュミ。
今までは赤い建物が多い印象でしたが今回は青です。
その横のビル。NYのような密集地ではファサードデザインが建物を印象づけます。
そして谷口吉生氏設計のMOMA(増築)へ。
何と美術館自体は休みでした。残念。
そのため少し足を延ばして
グッゲンハイム美術館へ。
しかし、こちらは外壁の改修工事中。
最初は残念だと思ったのですが、考えてみればオリジナルのコンクリートの地肌を見ることはなかなかできません。築60年で初めての改修工事ですから、次のときには僕は生きていないことでしょう。割と綺麗なコンクリート面です。
ここで何と大発見?この美術館の正面には「The Solomon R. Guggenheim Museum」と描かれていますが、その最初の文字のTに何とやり直した跡があります。しっくいで仕上げられていたので、このことを知っている人は数少ないのでは。
僕らも看板を設置するときは、台紙をつくって「もうちょっと上」とか指示をしますが、60年前のそんな様子を勝手に想像してしまいました。
ある日、フランクロイド・ライトが現場にやってきて、「そこじゃない、もうちょっと下だ、軒天のラインと空きすぎだろう!」なんて言って、職人さん達に緊張の空気が走る状況を。半世紀以上も前のことですが、こんなことでその時の一瞬を想像してしまう、やっぱり建築って人生より長い時間と格闘するものだと改めて感じました。
中に入ってお決まりのカットを撮影。
姉の家のあるチェルーシー地区で見つけた建物。
既存の建物の上に、少しずれた形で増築されています。
設計はshopという設計事務所。
元スタッフの桑原君が勤めていたところです。
NYは近年まれに見る建築ラッシュだそうです。
今度はゆっくり見て回りたいです。
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