先日、5年くらい前に竣工した住宅のメンテナンスに参りました。
コーキングなどシリコンやゴム系の部材は、条件が悪い部分から、そろそろ劣化がはじまります。車と同じように建物も、そのような部材から劣化がはじまりますが、交換は比較的簡単なので、この時期にやり変えておくのが賢明かと思います。
日本人は意外と建物のメンテナンスを軽視しているように感じています。人間の身体でも、定期検診や人間ドックを受けて、悪い部分は改善します。車も2年に一度くらい車検を受け、部品交換や調整をします。オイルなどの消耗品はもっと頻繁に交換が必要です。
30年のローンを組んで、毎月、ぎりぎりの金額で支払いをするケースが多いので、なるべくメンテナンス費用が掛からないように設計努力はしますが、それでも0にはなりません。やはり、5〜10年に一度は、コーキングのやり換えや外壁の洗浄、塗装の塗り換えが必要になってきます。これを怠ると、これまた身体や車と同じで、結果的に大きな出費となります。
マンションでも修繕積立金が月々1万円前後はあると思います。これが5年であれば約60万円、7年であれば約84万円は貯まります。概ねこの程度でまかなえると思いますので、住宅を建てた皆さん、月々1〜2万円程度は積立されることをお薦めします。この額を一度に請求されると愕然とすると思いますが、きちんと計画的に積み立てておけば、何ってことない数字です。
特に新築された方は、しばらくは綺麗なのであまり気にされないケースが多いですが、メンテナンスが必要になってからでは大変です。是非、この機会にはじめてください。
design&art系ブログランキングへ投票