昨晩は、建て主さんの計らいで諏訪湖を望む温泉ホテルに宿泊しました。
昨晩は遅くまで盛り上がってしまったので、朝に温泉に入りました。
その後、先月ワークショップでご一緒した伊東豊雄さんが設計した下諏訪町立美術館へ。実は伊東さんは中学までこの地で過ごしたそうです。諏訪湖に面した敷地、国道の緩やかなカーブに沿って、大きなアルミの筒が横たわっているような建築です。
内部に入ると、エントランス以外には開口部はなく、壁とも天井ともとれるインテリアに木の板が貼られています。それは、あたかも大きな動物の内部にでも入ったような空間です。
実際にこの建築をみて、諏訪湖という大きなランドスケープに対し、この形態はとても適切なスケール感のように感じました。外部では周辺環境に対するスケールの呼応として施した手法が、内部では美術館として外部から一度切り離された異空間へと作用している点がとても興味深い点でした。
八代の美術館でも、外部の軽やかなアルミ建築イメージと地下に入った暗い空間の対峙を見ることができます。これは勝手な解釈かも知れませんが、初期の住宅「ホワイトU」と隣地に建つ自邸「シルバーハット」の対峙のようにも感じました。
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