これから設計に入るふたつのプロジェクトについて測量士の方と打ち合わせをしました。
最近分筆されたり、登記された土地は、法務局にも登記簿といっしょに測量図が保管されていますが、昔から所有されている土地、昔に分筆した土地などは、面積は明記されていても、ほとんどの場合、測量図がありません。このような土地を新たに購入するときは、測量図があるか不動産屋などの仲介業者に確認する必要があります。土地売買をするときは、実測図を契約書に添付するのが原則で、測量図がない場合は、売り主または仲介業者が測量費用を負担し測量するのが基本です。以前、測量図なしに土地を購入して、重要事項説明書に小さく「面積は登記簿による」と書かれていたため、やむなく買い主さんが測量費用を負担したケースがありました。これから土地を購入しようと思っている方は気をつけてください。
今回はお二組とも、ご両親から相続した土地で、測量図がなかったために実測することになりました。福岡県内では、通常10〜15万円くらいが相場になりますが、隣地境界線がはっきりしていない場合は、この他に立ち会い費用などが掛かります。隣の土地の所有者が遠方にいる場合などは、交通費などを負担しなければいけない場合があり、またよくある話は、うる覚えの記憶で、境界線を広げようと主張された場合、その交渉のための時間や手間が掛かります。新規に土地を買われるときは、境界線がはっきりしていることを確認するのも大変重要です。また、最近は地盤調査をして売買することも常識になりつつあるので、確認してみてください。
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