工場で加工した部材を現場で建てはじめることを「建て方(たてかた)」と言います。24棟のうち最初の棟の建て方がはじまりました。
薄肉軽量型鋼を使用した特殊工法(鉄骨造)を採用しております。構造部材に下地のセメントパーライト板、断熱材、外壁下地まで取り付けたパネルを工場製作し、現場で組み立てます。通常の工法よりも大幅に工期が短縮される予定です。
この工法は大手鉄鋼メーカーの認定工法ですが、如何に合理的に設計をすることでコストを落とし、工期を短縮するかといったことが求められました。今まで我々がデザインしてきたものは、世界にひとつしかないもので、お客さんにもお時間に関しては寛大なご理解を頂いてやってきました。今回はプロダクトデザインのように、厳しいコスト削減、施工性の向上、大衆性、耐久性などを踏まえながら、短期間で設計をしました。これまでとは全く違う思想やプロセスの中で、様々ことを勉強し考えさせられました。きっと今後の設計活動にも生かされる経験だと思います。
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