年度内竣工に向けて、都内で2件の住宅が同時に進んでいます。
まずは「恵比寿の住宅」。
このブログで何度か紹介していますが、短手方向が鉄骨造、長手方向が木造という事例がないと思われる混構造です。
両方の特性を生かして、室内に構造壁がない大らかな空間を経済的に生み出しています。木造の壁厚(構造部)はわずか60mm。
施工性に関してはかなり難しい面もあり、今後の課題も見えてきました。
次は「大岡山の住宅」。
角度がある四つ角に面しているので、この方角からはかなり目立ちます。
こちらは全て木造ですが、コーナーに柱を配置せずに、視界が抜けるような工夫をしています。
また、2階は天井高さが2層近くあり、かなりの大空間です。
構造設計は「恵比寿の住宅」と同じオーノJAPANの大野博史さんです。
現在、全国的にグラスウールが不足しており、年度末竣工の物件では大問題になっていますが、施工会社から木毛の断熱材に代替えして頂くことになりました。性能的にはグレードアップなので、建て主さんには、かえって良かったです。
どちらもスケジュール的には気が抜けません。