学期のはじめにいつも「デザインって何?」と学生に聞きます。
多くの学生からは「自己表現」、「自己主張」といった趣旨の答えが返ってきます。
そこでいつも僕は「design」の語源は「de_sign」、つまりサインを消すこと。少なくとも語源としては、自己主張どころか自己を消す事になっていると話します。
では何を手掛かりにデザインするのか?
僕の場合は、理にかなった形が、何かの問題を解決したり、新しい価値を提供することだと考えています。
しかし、そのやり方や在り方が重要です。ただ単に問題を解決するだけでは面白くないし、第一そんなの楽しくない。
極論を言うと「その解決の仕方が美しいかどうか」ということを考えて常にもがいてます。
その手法は単純であればあるほど難しいですが、上手くいったときには格別の思いがあります。
他の方がデザインしたものでも、そんな品に会うと嬉しいと同時に「やられた!」とニヤッとしてしまいます。
最近みつけた商品はこちら。
その名も「浮きはし」。
家庭ではいちいち箸置きを出さない場合も多く、小さな子供が居る場合は100%口に入れようとします。結局、テーブルに直に置く事になりますが、みなさんも気持ちのどこかで少し衛生面が気になってませんでしたか?
そこで「はし置きがいらないはしをつくろう」という単純な発想そのものに感嘆致しました。
こちらのサイトで購入できます。
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