昨日、プレゼンテーションの後、田川の
あをぎりに行ってきました。
映画「青春の門」の舞台となった田川、日本の近代を築き上げた炭坑の町です。
「あをぎり」は当時の市長邸宅であったこともあり、立派な日本家屋で、近代遺産と言ってよい建築です。
同じ地元の
田川産業は日本一の漆喰メーカーで、漆喰を原材料としたecopoという火を使わずに植木鉢などを成形できる商品を開発しました。漆喰の原料である石灰は、水に反応して凝固する性質を持ち、破片などは土にかえるので、とても環境に良いというコンセプトです。
今回はアートや工芸などに携わる人達が、このecopoを使って自分のego(エゴ)を表現するというちょっとシニカルなテーマの展覧会です。
僕自身も招待されましたが、アートの土俵では太刀打ちできないので、普通のことをちょっと違う視点から見て作品をつくりました。
彫刻のようなものではなく、単純に植木鉢です。
僕の部屋にも植木鉢がありますが、一度そこに置いてしまうと、なかなか気軽に動かせない存在感があります。
そこで20cm角の小さいな植木鉢として、気軽に持ち運べたり、重ねたりできるものにしました。
小さな変化かも知れませんが、使ってみると植物との関係が今までと違ってくる、そんなことを期待してつくってみました。
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