少し前に面談した建て主さんから、土地が決まったので打ち合わせしたいとご連絡を頂きました。
建築とは分野が違いますが、とてもクリエイティブなお仕事をされているご夫婦。洋服のセンスや雰囲気がとても個性的な印象でした。
お会いするのは二度目ですが、ご自宅にお招き頂き、5時間半の長くも楽しい打ち合わせと、お持ちの家具や洋服、荷物などの調査・測量をさせて頂きました。
来月は少し遠方の土地を見学に行きます。
帰りに偶然、修士設計展がやっていたので、東工大100年記念館に寄りました。
言わずと知れた篠原一男氏設計のダイナミックの建築です。構成的な側面が注目されますが、個人的には、篠原一男氏の空間の魅力はそのダイナミックさと繊細な空間の差異やバランスにあると思っています。
氏が亡くなってしばらく経ちますが、その影響は未だ衰えていないことは、修士設計展に明らかに現れていました。どの作品も非常に構成に趣をおいています。しかしながら、そこに繊細な空間の質のようなものがあまり見られなかったのが少し残念でした。
篠原氏のDNAがその表層的な部分だけでなく、もっと深く繊細な部分まで受け継がれると、より東工大の伝統や魅了が増すのではないでしょうか。
とは言うものの、非常にレベルの高い作品ばかりで、今まで教えてきた九州の学生や日大の学生には、大いに刺激を受けてもらいたいと思いました。
design&art系ブログランキングへ投票