連休も終わり、規制していたスタッフも戻ってきました。
そして私は朝から「陣山の住宅」の2年点検で現場へ。2年経つと内装なども多少手直しが必要になってきます。例えば、木造や鉄骨の建物は、車の振動や風でも多少動きます。2年の間動いていたので、ところどころ天井と壁の間に隙間ができます。これを目立たなくするため、通常、天井縁をつけたりしますが、これ自体が仰々しいので、設計事務所の設計ではつけないケースが多いです。我々もつけないので、2年点検のときにコーキングします。逆に言えばその程度のメンテナンスで、簡単に綺麗にできますし、余計なものにコストを掛けなくてすみません。
集合住宅や建売住宅などで、施主が施工者や販売者である場合は、住人不在で設計が進むので、コスト優先であったり、ちょっとでもクレームがないようにデザインや居住性が後回しにされることが多いです。本当にそこに長年住むであろう施主のために我々、設計者がいくら頑張っても、その声はなかなか届きません。
その点、個人住宅は施主と面と向かって付き合っていくので、きちんとメリハリをつけながら、デザイン性、居住性、コストをうまくバランスをとりながら進めることができます。そして、それをいつまでも一緒に見守っていくことが大切です。今回も自然材料の経年変化、建具の具合などいろいろなことが勉強になりました。
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