海外に行くと、もう日本では見なくなった沢山の古い日本車を見ます。
私の愛車セリカGT-Four(ST165)の兄弟分になるGT-Rも、こんな感じで普通に走ってます。別にマニアではなく、ヒスパニック系の人が、壊れにくい日本車を脚がわりに長く乗っている感じでした。もう約20年前の車です。
東南アジア、アフリカ、ロシアなどでは、もっと古い日本車が沢山走っているといいます。
日本では、せいぜい7、8年、10万キロ以前で、古くなったからといって買い換えています。その中古車が海外に輸出され、修理を繰り返しながらその後10年以上も愛用されている現実があります。資源のない国「日本」がこのような「消費」を繰り返していることに疑問を感じます。そして、それは物欲を満たす行為だけに留まらず、他の国の自然破壊を招いています。住宅を30年単位で建て壊していく日本人は、台湾やラオスの森林の木を買いあさって、はげ山のようにしていると言います。小さな国「日本」では処理できない医療廃棄物、産業廃棄物などを海外に輸出したり、せっかくリサイクルで回収したペットボトルを採算を理由に輸出して、資源不足になっています。「良いものを長く使うという精神」は日本人にはなくなってしまったのでしょうか。物に満たされた生活が今の価値観をつくってしまったのでしょうか。海外から日本を見てみると、現在の日本には様々な問題を感じます。
最近、日本の伝統芸能の世界では、外国人の生徒が増えていると聞きます。教える側も、下手な日本人よりよっぽど日本の精神を理解していると言います。同じようなことも海外で起こっていると思いますが、日本人としてはちょっと恥ずかしい思いです。私個人としては、「世界の中の日本人」として活動できればと思っております。日本人としての精神を忘れず、それを基礎に世界で活動できればと。
Las Vegasでナンバーが「205 SRC」というセリカGT-Four(ST205)を見つけました。
ドライバーはアメリカ人。「マニアだな〜」と思わずにやけてしまいました。それまで日本車が活躍できなかったSRC、WRCというラリーの世界に殴り込みを掛けたのが、GT-Four(ST165)、その後ST185、ST205とモデルチェンジしていきました。ST205でレギュレーション違反が発覚し、その後セリカがラリーの世界に戻ることはありませんでしたが、当時の活躍は目覚ましいものがありました。それをアメリカ人が理解していると思うと嬉しい気持ちになります。
SCI-Arcでは、
Corvairを見つけました。これは本当に珍しい。知ってはいましたが、実物を見るのは初めてです。40年前の車ですが、本当に綺麗でエンブレムにはTurboとありました。本当かな?
本当に良いものを長く愛し続ける価値観、持ちたいものです。
また、そんな風に長く愛してもらえるものをつくり続けていきたいものです。
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