今日は提案を控えているプロジェクトについて、じっくり考える時間を持つことができました。
建築のデザインは、華やかでクリエイティブな仕事のように思えるかも知れませんが、それを実現するための作業時間がほとんどです。割合にすれば実際に「創造している時間」は全体の1/10にも満たないのではないでしょうか。案ができてからも、それをプレゼンテーションするために模型やCGをつくります。それから細かい打ち合わせをして、実施設計、見積調整、確認申請、地鎮祭、上棟式、現場監理など、「実現するための時間」がほとんどです。建築の華やかな部分だけにあごがれてくる人は、地道なプロセスに根をあげてしまうかも知れません。また、学生時代に自身の建築への姿勢を明快にし、多くの知の引き出しを持っていないと、プロになって、限られた時間の中で常に新しいものを創造し続けることはできないかも知れません。
一度、社会に出てからアメリカに留学し、実施社会を踏まえた上で、自分の建築について試行錯誤してきた時間が今になって役立っています。
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