初の広島で進めていた「宇品の住宅」が無事に上棟しました。
構造はオーノJAPANの大野博史さん。
大野さんとは「WOOD X STEEL HOUSE / 恵比寿の住宅」、「あいレディースクリニック」、「港南の住宅」などで恊働させてもらってますが、様々な条件でプランや建ち方が歪んできた時、整体のようにその歪みを気づかせてくれるプロセスに、とても感銘を受けています。
この住宅もクライアントの要望や敷地条件を満たすべく、幾度となくプランの修正が行われましたが、初期段階で大野さんと6本の通し柱をきちんと固定し、そこからキャンティレバーで持ち出すというルールを設定し貫きました。
その結果として、寸法関係は変わっても基本的な構成は変わらず、条件や変更に対して柔軟に対応することができ、そしてその立ち姿がとても美しくなりました。
大野博史さんや名和研二さんと恊働することによって、不自然な力を無理に頑張って立つ姿より、バレリーナが自然に美しく立っているような構造の方が、より理にかなっていて美しいと思うようになりました。
この鉄骨、見てください。美しいでしょう。
できればこのままで居て欲しいくらいです。